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  • 写真展■浅草サンバカーニバルとサンバチーム

 
サンバダンサーの衣装

浅草ブラジリアン
2003July29~Aug6新宿コニカプラザ

その写真展で入口に貼ったパネルの原稿が残っていた…
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 世界中でカーニバルと名のつく祭りは数えられないほどあるはずだ。なのに、その言葉でサンバを思い浮かべるのは、僕だけではないと思う。
 2001年の夏。物見遊山な気分で出かけた8月の浅草で、僕は、彼らと出会った。図太い大砲のような音で進む音楽団。爆竹のようなステップで踊るダンサー。気の弱い奴は圧倒されるだろうし、血の気の多い奴は挑発されるままに動き出す。言葉ではうまく形容出来そうもない、本能的な開放された世界を感じた。気がつくと僕もその世界に魅了され、そのエネルギーを表現しようという衝動に駆られていた。受け入れてくれたのは、老舗チームのバルバロス。時間のある限りチームに同行させてもらった。チームに集うメンバーにとって、サンバは単に夏のお祭りではなく、生き方と言っても良いものなんだと、すぐに理解出来た。
昂揚する感覚を、とてつもなく楽しもうとする純度の高い情熱。
そして僕自身、その立ち上がるような熱気の中に迷い込む手段として、カメラを握っていたんだと思う。
バルバロスで僕が撮ろうとしているのは、人それぞれが生きるスタイルじゃないかと思っている。
生きることを心底楽しんでいる、サンバ的なWay Of Lifeを、僕も感じようと思いながら。
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今読み返してみると、そんなカッチリしたもんじゃないと思う。もっと気楽で自由な気分で生きていける場所だとは思う。あるキッカケで僕もいつの間にか、ダンサーとかになっちゃってるんだけどね…
日本の無形文化財になっても良いと思うよ。一部のサンバチームは。
 
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